楽器洗浄のタイミングは気を付けて
左腕と顔面が筋肉痛です。ここのところ、土曜日は18時~21時、日曜日は9時~21時半まで合奏というスケジュールが続いております。
と、いいますのも、7月7日に、わたしが所属している一般吹奏楽バンド「広島シティハーモニー吹奏楽団」の定期演奏会があるのです。今いわゆる「追い込み期間」でして、毎週馬車馬のように楽器を吹いておる次第です。
毎日吹いていた学生時代ならいざしらず、怠惰な会社員生活を送る私の肉体はすっかり衰えており、1日中楽器を吹ているだけで疲労困憊です。
顔面筋肉の衰えはそのままスタミナの衰えにつながります。セントアンソニーなど、フィナーレまで口の形を維持できません。最近ロングトーンをやっています。初心に返ってアンブッシュア調整中です。腕が筋肉痛なのは…プレスしすぎだろうか。力みすぎかもしれないです。
先日、実に白亜紀ぶりくらいにマウスパイプ内の錆落としをおこなったのですが、自分でもドン引きするほど、錆が溜まっておりましてね。吹き味が、別の楽器かというくらい変わっていたような気がします。軽くショックです。
鯖を落とすことで、 管内の壁がスムーズになり、空間も広がったことで、当然のことながら抵抗が減ったようです。以前の抵抗になれていたわたしは、無意識にプレスでそれを賄おうとして、力んでしまっているような気がします。
もちろん悪いことばかりではありません。
ここ数年、スラーの演奏時に、ノイズが混ざったり、音が途切れスムーズに音程を異動できなかったりという問題を抱えていました。
その度に、ブレスコントロールでなんとかすんなり聞こえるように調整をしていました。
しかし、洗った楽器を吹いてびっくり。吹くとき何も考えなくともすんなり音がつながります。素晴らしい。
他にも、素直な発音、レスポンスのよさ、音抜けも向上した気がしています。そう、この心地に惚れてこの楽器に決めたのでした。楽器と出会ったころを思い出します。初めてこのトランペットに触れたのは17歳の頃でした。
それまでYAMAHA Xenoを使用していました。ところが17の頃、スランプだったのもあるのですが、どうもそのときの楽器が自分に合わなくなったように感じて、大学入学前に新調することにしたのです。
その頃師事していたトランペットの先生にお願いして、選定を手伝っていただきました。あらゆるメーカーのトランペット15本くらい用意していただき、先生に見てもらいながら何度も何度も吹き比べをして吟味しました。
しかし、わたしの心は、この楽器に初めて息を入れた瞬間には、決まっていたように記憶しています。
今後はマウスパイプ内に錆を溜めないよう、またその状態に慣れきるほどまで錆を放置しないよう、気を付けよう、と心に決めたのでした。
定期演奏会までには、いまの楽器状態に慣らします。
学生吹奏楽部のみなさんも、楽器への手入れはお早いうちに。コンクール直前にはあまり冒険みたいなことはしないようにね!